fault -milestone one- Prelude

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その昔。
人々は大地の恵み『マナ』を使い、
さまざまな奇跡を生み出す術を身につけた。
己や周囲のマナを自在に使いこなす術――マナクラフト。
人々は大自然の恩恵を受け、マナの神を崇め奉った。

火を駆使し狩りや調理をする者。
水を使い傷を癒やす者。
地を操り住まいを強化する者。
風を利用し環境を整える者。

人間は世界各地で繁栄し、
様々なマナ文化が誕生していった。
しかし、繁栄する国の中核には、
とあるクラフトが存在した。

――パスダウン。

それは己の想いや記憶、経験や知識をマナを介して
血続きに直に伝授できるという特殊なクラフトだった。
パスダウンを使える者は、統治者としての能力を
継承者に移転し、長としての役目を努めた。
人はやがて、パスダウンを使える者達を
『王族』と呼ぶようになる。

長きに渡り守りぬかれるパスダウンは、
その国の誇りとなり、強国の証となった。

中世。
世界探検の妨げとなっていた
大海を渡る強者達が現れた。

世界を手中に収める勢いが如く、
強国達は世に船を繰り出した。
国々の衝突がそれまでにない
規模の戦争を次々と勃発させた。

ある国は生存のために。
ある国は貿易のために。
ある国は理想のために。
それぞれの者が、
それぞれの護るべきもののために、
血を流し、死んでいった。

そして現在。
『通信系』のマナクラフトが
世の中を再び急激に変えつつあった。

遠く離れた者との連絡を可能にする『通信クラフト』。
手書きの書物等とは比べ物にならない、
その驚異的な情報伝達速度は、
人々に多くの知識をもたらした。
教会を離れる者が増え、
世俗的な思想の追求が顕著になった。

世は、啓蒙時代の黎明期を迎えた。

サンアリズタ大陸で最も名の知れた平和な国、
ルゼンハイド。
9世代に渡りパスダウンを保持してきた
この平和な国もまた、時代の流れの中にあった。
60年以上続いた平穏な日々は今、
唐突な終わりを告げようとしている。

VILKOMEND TU RUGHZENHAIDE

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